受け入れなくちゃ。
現実から目を逸らしたら全てが駄目になる。










































 痕跡 第6話【幸せな日々、宝物】


















































それから数日のはみるみる元気になっていった。
少し前まで生死を彷徨っていたなんて思えないほどに。

でも、俺との記憶を思い出すことはなかった。
それでも俺は諦めない。
少しでも一緒にいたくて、毎日の所へ通った。









「和也さん、仕事大変なのに毎日来てて大丈夫なんですか?」


は俺の事を心配して、すまなそうに聞いた。


のためならどんな無理でもしますよ。」


メンバーにもちょっと休めば?とか言われるくらい疲れが出てるけど、今が踏ん張りどころ。
きっともうすぐ幸せな日々が返ってくるから。
休憩はそれからでいい。


「・・・ごめんなさい。」
「なにが?」
「和也さんは私のことこんなに思ってくれてるのに、私、何も思い出せなくて・・・」

「いいんだよ。俺の望んだ事だから。」

「え?」
「・・・なんでもない。」








あの夢の事は誰にも言っていない。
メンバーにも。
おばんさんにも。
もちろんにも。

確信はないけど、何だか今言ってはいけない気がする。










「そうだ、これみて何か思い出しません?」


俺は家から持ってきた、と撮った唯一の写真を取り出した。
が嫌がる俺と無理矢理撮ったものだ。

昨日、家でこれを見つけて幸せな頃に少し涙ぐんだことは秘密。


「写真?」
「そう。俺の家で撮ったやつ。」
「・・・!?」
?!」


は俺から写真を受け取り、それ見た瞬間、頭を抱えて蹲った。


!!」


苦しむの手から写真がハラリと落ちた。
と同時には息を整えながら頭を上げた。


!!どうかした?!」
「うん・・・でももう大丈夫です。ちょっと頭痛がしただけだから・・・」
















それから、いくつかとも思い出の物を見せたが、反応はどれも同じ。
それを見た瞬間、頭を抱えて苦しそうに蹲るばかりだった。

それはまるで体が、記憶を取り戻す事を拒んでいるかのようだった。














何かを求めれば、何かを失う。
何かを失えば、何かを求められる。

それがこの世の道理ってヤツらしい。















































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8月に入っちゃいました☆
梅雨って明けたの?(笑)



wrote : 2006.6.11
UP : 2006.8.3