最高気温26℃。
降水確率0%。
今日は気持ちのいいお天気になるでしょう。
アイアイガサ
「・・・これのどこが“気持ちのいいお天気”なのよ。」
今日は久しぶりに雅紀とお買い物に来た。
お店に入る前は、太陽がこれでもかってほど自己主張をしていた。
なのにお店から出てみると太陽なんてどこに行ってしまったのか分からなくなっていて、代わりに大粒の雨が降っていた。
「あーあ。雨降ってんじゃん。お天気お姉さん嘘つきだね〜。」
雅紀は何故かひゃっひゃっひゃっと楽しそうに笑った。
「雅紀、傘持ってる?」
「よしっ!!傘買おうっ!!」
「ちょっ、雅紀?!」
雅紀は返事になっていない返事をして、再びお店に入っていった。
私は出口で雅紀を待つことにした。
*****
「何で1本?」
お店から出てきた雅紀の手には傘が1本。
オレンジの傘。
「大丈夫大丈夫!!さ、どうぞ♪」
雅紀はそう言って傘を差し、右側に入るように手招きした。
私は仕方なく雅紀の右側に入った。
「とアイアイガサだぁー。」
雅紀はそれを狙っていたらしく、またひゃっひゃっひゃっと楽しそうに笑った。
「誰かに見られたらヤバくない?」
「傘の中まで見てる奴なんていないって。」
周りの目も気にせずに外で雅紀にくっついて歩けるなんて、雨もちょっといいかなって思った。
それに、少しだけ右腕が濡れていたけど、それ以上に雅紀の左腕が濡れていて、優しさと愛情を感じた。
私はそっと雅紀の右頬にキスをした。
雅紀はビックリしたような顔でこちらを見たけど、すぐに笑顔になり、私の唇に優しく唇を重ねた。
そしてそっと耳元で囁いた。
―――――、愛してる。
雨が降る青の世界で、私たちのオレンジの傘が太陽のように輝いていた。
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乙女の永遠の憧れのアイアイガサです。
背景ですが、オレンジの傘がなくて・・・(笑)
wrote : 2006.6.25
UP : 2006.6.25