私は智と寄り添って浜辺に立っていた。

太陽の光が水面に反射し、宝石のように輝いている。



、愛してる。」
「私も。」



智の顔がゆっくり近づいてきて、私はそっと目を閉じた。







































将来2人へ行こう

























































!!」
「わぁ!!」


私は慌てて起き上がった。


「おはよ。」
「智?」
「ん?」
「あ、あれ?海は?浜辺は?」
「は?」


周りを見渡すと、さっきまでの幻想的な風景とは打って変わった生活観の溢れる部屋のソファーに座っていた。
智は首をかしげてこちらを見ている。
(ってか、ここ私の部屋じゃん・・・)


「浜辺がどうかした?」
「う、ううん。何でもないよ。」
「そう?」


智はニカっと八重歯を見せて笑った。


、お腹すいた。」
「じゃぁなんか作るね。」





私は冷蔵庫と相談してチャーハンを作ることにした。



適当に野菜を切りながらさっきの夢を思い出してみた。

綺麗に輝く海。
2人で寄り添ってキスをした。
(する前に起きたんだけどね。)

あれが夢じゃなかったらよかったのに。

でもここは海とはかけ離れた内陸。
湖だってない。
あるのは汚い川と山くらい。

最後に私が海に行ったのは、智と付き合う前。
大学のサークルで先輩の車に乗って2時間かけて行ったときだと思う。


(智と行きたいなぁ。)






そんなことを考えているうちに、気が付いたらチャーハンに塩を入れすぎてしまった。
(・・・まぁいっか。)





「智ー。できたよー。」


智はTVを見ながら笑っていたけど、くるっとこちらに向いた。
そしてトテトテとこっちにやってきた。
(なんか男にしとくのはもったいないくらい可愛いなぁ。)


「いただきまーす。」


智はモリモリとチャーハンを食べ始めた。


「美味しい?」
「めっちゃうまいっ!!」


・・・塩入れすぎたことは秘密にしておこう。
(気付いてないみたいだし。)
(絶対しょっぱいはずだけど。)


「そんなに見られると食べにくいんだけど・・・」


私は机に肘をついて智をじーっと見ていた。


「俺の顔なんかついてる?」
「ううん、ちょっとね。」
「なに?」
「智は免許取らないのかなぁって思ってただけ。」
「免許?!何の?!」


智はゴホゴホッと咽た。
(ご飯粒飛んできたよ・・・)


「車に決まってんじゃん。」
「いやぁー・・・無くても困らないし。」
「えー取ろうよー。」
「何で?」


智はあっという間にチャーハンをたいらげ、ごちそうさまっと手を合わせた。


「だって智と海行きたいんだもん。」
「海?」
「うん。」


私は自分の言ったことがあまりにも子供らしいのに気がついて、ちょっと恥ずかしくなった。
仕方ないのでとりあえず、ソファーに置いてあったクッションに顔を埋めた。


「免許なぁー。」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・智?」
「よっし!!じゃぁこうしよう!!」


智はパンッと手を叩いて立ち上がり、私の隣に座った。


「どうしたの?」
「免許取るのはめんどくさい。」
「はぁ?」
「だから、今すぐってのは無理だけど、もう何年かしたら海辺に家建てて2人で住もう!!そしたら毎日デートできるし、免許も取る必要なしっ!!」


智は得意げに、俺が家作ろうかな、なんて言ってる。


「智、本気?」
「本気本気。」
「じゃー楽しみにしとくね。」


私は隣の智に抱きついた。


「おう。任せとけ。」


智も抱き返してくれた。










智ならきっと私の夢を叶えてくれる。

今すぐじゃなくていいから、将来、2人で海へ行こう。

そしてさっきの夢みたいに2人で寄り添ってキスをしよう。








































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なんか最近大野さんの口調がわからない・・・



wrote : 2006.9.18
UP : 2006.9.29